WebDAVとは
World Wide Web Distributed Authoring and Versioningの略です。
一般的なWebアクセスで使用されるHTTP(HyperText Transfer Protocol)は、サーバからクライアントに向けたファイルの送信とクライアントからサーバに向けたデータの送信しか対応していません。
これに対して、WebDAVはHTTPの規格を拡張し、サーバ内にあるファイルやディレクトリのプロパティを設定したり、ロック機構を用いて複数のユーザでファイルを共有することなどを可能としています。
WebDAVはRFCで既定された標準化過程(Standards Track)のプロトコルです。
WebDAV 100%準拠の意味と意義
Zygnath Document ManagerはWebDAVに100%準拠しています。この事により、独自仕様のみのファイルサーバでは得られない様々なメリットを享受する事が出来ます。
WebDAVに対応した様々なクライアントアプリケーションの利用
Zygnath Document Managerは、WebDAVに対応した多数のクライアントアプリケーションから利用が可能になっています。WebDAVクライアントとなるアプリケーションには以下の様なものがあります(※)。
※ 専用クライアント製品を除き、Zygnath Document Managerとの接続をアシストマイクロ株式会社が保証するものではありません。ご注意下さい。
Windowsアプリケーション
- Microsoft Webフォルダ(OS標準添付の機能)
- Microsoft Word
- Microsoft Excel
- Microsoft PowerPoint
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Xythos Drive(専用クライアント製品)
Macアプリケーション
- Finder(OS標準添付の機能)
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Xythos Drive for Mac(専用クライアント製品)
iOSアプリケーション
- GoodReader
- WebDAV Navigator
- Keynote
- Pages
- Numbers
Androidアプリケーション
- WebDAV Navigator
以上はごくわずかな例にしか過ぎません。何よりも標準化されているプロトコルである事から、開発者のためのライブラリも様々なプラットフォームで存在しています。
今後もWebDAVに対応したアプリケーションは増え続けていく事でしょう。
ネットワークを選ばない共有環境
WebDAVは、HTTPプロトコルの拡張プロトコルであるため、ほとんどの場合ネットワーク構成の変更が必要ありません(※)。
※ HTTP/1.1を利用するため、一部の環境ではファイアウォールの設定変更が必要な場合があります。
支店や支社、取引先やキャンパスなど、複数サイトで構成される組織内ネットワークにおいても、SSLを利用したHTTPSプロトコルの利用も可能であるため、専用WANやVPNの構築を行う事無く、簡単で安全な統合ファイルサーバの構築が可能です。
独自クライアントアプリケーションの開発
WebDAVの仕様は完全に公開されています。このため、独自のクライアントアプリケーションを作成する事が可能です。
Zygnath Document Managerでは、以下のWebDAV拡張についてもサポートしています。
- DAV Searching and Locating(※)
- WebDAV Access Control Protocol
- Delta-V(※)
※ 部分的なサポートであり、一部実装されていない仕様があります。