Zygnathサーバ製品のアーキテクチャ

Zygnathのサーバ製品は、一般的なWebアプリケーションと同様にn階層システムで構成されます。

さらに、データ層に相当する部分については、ユーザ情報やシステム設定などのシステム管理に関する領域、ファイルのパスやアクセス権等を管理する領域、ファイルの実体を管理する領域を仮想化する事で、大量のコンテンツを登録してもスケール出来る柔軟性を持っています。

Zygnathのアーキテクチャの画像

グローバルスキーマ

グローバルスキーマは、リレーショナルデータベースによって構成され、ユーザ情報やシステム設定、セッション情報等を管理する領域です。

Zygnath Enterprise Document Managerにおいては、複数のドキュメントストア(後述)間で横断的に利用されるワークフローの情報や、ドキュメントクラスの定義情報等も管理します。

ドキュメントストア

ドキュメントストアは、リレーショナルデータベースによって構成され、ファイルのパスやアクセス権、アクセスログ等のコンテンツに付随する情報を管理する領域です。

システムの設定によっては、ファイルの実体そのものをデータベース内に格納して運用する場合もあります。

ドキュメントストアはシステム内で複数配置する事が可能であり、最上位となるフォルダ毎にドキュメントストアを割り当てる事が出来ます(1つのドキュメントストアを複数の最上位フォルダに割り当てる事も可能です)。また、ドキュメントストアとして利用するリレーショナルデータベースの種類を、ドキュメントストア毎に選択する事が可能です。

外部ストレージ

外部ストレージは、APサーバからアクセス可能なファイルサーバによって構成されます。ファイルの実体を外部ストレージに格納して管理するようにシステムを設定した場合(多くの場合、これが推奨構成となります)、外部ストレージにはドキュメントストアと紐づけられ、ファイルの実体が格納されます。

アーキテクチャの特長

ドキュメントストア毎に外部ストレージやデータベースの種類を選択可能

コンテンツを管理する領域となるデータベースは、ドキュメントストアとして抽象化されているため、ドキュメントストア毎にデータベースの種類や外部ストレージとして利用するファイルサーバを選択する事が出来ます。

ドキュメントストアのイメージ

アクセスや更新頻度が高く応答性が求められるコンテンツは、信頼性の高いデータベースアプリケーションや高速なディスクを使用したストレージに保管し、更新頻度が低く応答性があまり求められないコンテンツは、低スペックのサーバや安価なディスクを使用したストレージを利用するといった運用が可能です。

運用中に外部ストレージを追加可能

ドキュメントストアに紐づける外部ストレージは、運用開始後に別の領域に切り替える事が可能です。

次回から登録されるファイルは、新しく設定された外部ストレージの領域に保管されるため、ストレージ側でディスクの追加が不可能な場合も、パーティションやファイルサーバの種類を気にする事無く、容量の追加が可能です。

ドキュメントストアに紐づけられる外部ストレージのイメージ

もちろん、ファイルサーバ自体をを追加するのでは無く、ファイルサーバに新しいパーティションとしてストレージを追加する事も可能です。

ドキュメントストアとして抽象化されているため、外部ストレージにアクセスするパスが変更になっても、Zygnath上から見えるフォルダ構成に影響はありません。

システム構成例を見る

導入ミドルウェア/アプリケーション

No.階層ミドルウェア/アプリケーション備考
1Web層
  • Apache
  • IIS
Web層の役割をAP層で導入するアプリケーションで担うことで、Web層固有のアプリケーション導入は省略する事が可能です。
2AP層
  • JDK
  • JDBCドライバ
  • Tomcat
  • WebLogic
  • WebSphere
  • JBoss
  • Zygnath
 
3データ層(グローバルスキーマ・ドキュメントストア)
  • Oracle
  • PostgreSQL
  • Microsoft SQL Server
 
4データ層(外部ストレージ)
  • SMB/CIFS
  • NFS
APサーバが1台の場合は、APサーバに接続されたローカルストレージを使用する事が可能です。